悪戦苦闘絵日記　Ⅱ

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　　え～　とにかく　捨てています。

　　　南三陸町の　避難所にも　かなり　おくりました。

　店頭でも無料で放出もしています。

　　　津波にあった　岩手の同業者にも　商品を提供しました。

　　石巻の避難所に　送りたいという　友人にも　１０箱分ぐらいわたしました。


　　　それでも　旧店舗はすっきりしません。

　自宅もかみさんの実家も　商品でいっぱいです。

　振り返ってみると　ワタシは　もの　それ自体が好きなんで

　　捨てられないんです。

　っていうか　　気に入ったものに囲まれてないと　つらいんですね。

　　だから　すてるのは　ほんとに　つらい

　　　しかも　整理整頓は大の苦手

　　　ここんとこ　後悔のしっぱなしで　あ～しておけば　こ～しておけば

　　この　地震さえなけりゃ　とか　　まあストレスいっぱいです。

　
　かみさんや　息子たちは　とにかく　捨てろ　手放せ

　　ちんたらちんたら　しないで　とにかく　箱詰めにして　すっきりさせろ

　さっさと　引き払え　って　圧力をかけてきます。


　　　井浦先生　　掘り出す　うれしさより　　救えなかったつらさのほうが　何倍も大きいです。


　　ただ　モノに執着を感じなくなったら　リビドーもなくなりそうで　もっと怖いんです。


　　あと　捨てるについてですが

　　　ハッポウスチロールは　ほんとに　困りモンです。

　自治体の処分場で受け入れてくれないんで　処分施設のある業者に有料持ち込みでした。

　　銃のパッケージ下側って　ほとんど　発泡スチロールじゃないすか。

　永年の間に　箱要らないんでっていう　お客さんの引き取ってたら

　なんと　軽トラ　山盛りいっぱい　倉庫にあった。

　　人里離れた処分業者に　地割れ段差のある道路を３０分ぐらいかけて　持ち込んで

　１立方メートルあたり　なんと　５０００円

　　　
　　受付のおねーちゃんが　優しくて美人だったので　じっと　我慢


　　写真撮らせてもらうんだったなあ

　　
　　帰りは夕焼けで山の稜線が　すごくキレイ

　　　これも　見せたかった


　　カメラ持ってないときに限って　こうだもんな～

　　



　　
　  

　昨日に続いて　今夜は　懐かしいマルシンカタログのはなしです。

　　両ブラウニングが掲載されてるので　ＳＭ時代

　　　昭和４６～５２年の間の頃

　マルシンのモデルガンには　例の品の悪いっていうか

　　怖い　おね～チャンの表紙のカタログが入っていたのでした。

　いくつも製品を買うと　同じカタログが集まって

　しかも　４００円なんて書いてあるもんだから

　　小遣いの乏しい少年は　カタログ抜きで　その分安くしてくれればいいのに　
　　と本気で思ったものでした。

　　だから　ＭＧＣのモデルガンなんか　カート共通だと買わないで

　　本体だけ　ってのが　いっぱいあった。

　でも　カート箱　今になってみると持ってッりゃよかったな


　

　今日もマクラが長くなった。

　　年だから　書くほうは　大変だけど　読むのはすぐだよね

　　　　　
　　　次期発売とか　発売予定で　めｒちゃ　期待したのは

　　なんていっても　これが　１番


　

　

　


　　左のほうはまあ　どうでもいいんだけど

　　ベビー南部　ほんとに　夢にまで見ました。

　

　　ところが　さあ

　カタログのＮＥＷバージョンがでてみると

　　影も形もないの

　ＳＢＨの旧型は　生産されたのに

　　　

　　よく見ると　これは　どちらもプロトタイプかな

　ＳＢＨ　ハンマーとトリガー　ナローみたいだし

　　　バレルに刻印もない。

　６０ＡＲＭＹは　バレルのかっこ悪いＳＭＧや　フレームの変な星もない

　シリンダーもつるつる


　ベビー　南部が　ＡＣＧブランドで発売されるまで

　　それから　１５年も待ったのでした



　  

　
　本日は　一番　しんどい　怪しいとこの片付けをしていた。

　地震で駄目になった店舗は　足掛け１５年ほどなので

　　そこは　ダンボールが湿気で底が抜けたり　ひどいとカビが生えたりで

　　　ずっと　見ないふりをしていたのだ。

　常連のボランティア２名＋シルバー人材センター３名の力を借りて

　　　　カオスに踏み込む

　　エエモンは　先に避難していたはずだが　最終分別中に

　　　劣化した古いパンフレットを大量に　発見した。

　　残念ながら半分は　崩壊している。

　

　

　お気に入りだった　ピストルカービンのチラシ

　　例の規制直後の製品だ

　手持ちには　ＮＡＶＹカービンしか残っていない。

　

　これは　１枚もののＳＡＡ　パーツリスト

　　世安さん　ゴールデンシリーズの価格がのってましたよ


　

　最後は　全然関係ないけど　ケヤキの碁笥

　　当時の値段で　２万５千円


　　こんなん　しまっとくから　金ないんだよなあ

  

依然として旧店舗のかたづけが進まず　家族にはぶうぶういわれてます。

　　夢の国から　ごみの国になっちゃった。

　今日　大阪から　実家の復旧に戻ってきた昔の常連に　言われちゃいました＾＾

　　　古いものは　あっというまにゴミになるんだねえ

　　商品とゴミの境は微妙なとこにあります。

　　　こんなときはものすごく　実感します。


　昔の中田商店の神箱なんか　大量につぶれて　悲惨な状態に

　　なんか　紙質もともとよくないし、４０年も持つなんて考えもしなかったろうなあ

　　亜鉛合金だって　３０年ぐらいでぼろぼろっていってたもんな

　あれは　きっと　再生亜鉛合金使ってたメーカーの　予防線だったんじゃないかしら

　　　

　

　あ～　片付けなんか　うっちゃって　

　　なんか　作りてェ～


　うっ立ち上がろうとしたら　腰にキタっ

  

　　昨日　連絡があったとおり　世安さんが　来てくれた。

　　　いつもいつも　差し入れをしてくれるので　本当にありがたい。

　今日は　柏餅が沢山と豆大福　どちらも作りたてだ

　　

　これは　ほんの一部

　　もう　大体いただいたあとである

　この間の　震度６の余震で　一ノ関工場が　大きなダメージ

　　　現在そちらは　復旧待ちだというのに

　
　地震は　震源地や　揺れの向き　波の伝わり具合　地盤など

　さまざまな要素がからみあって　被害は一律ではない


　　だから　対応は　的確にかつ柔軟にして欲しいものだ。

　通常　避難所にいないヒトには　救援物資は届かない。

　　自宅の被害がどれだけひどくてもだ。


　

　　それでも　季節が来れば　桜も咲く

　　ここは　掲示板が倒れただけに見えるが


　

　すぐ隣のお寺は　このとおり

　本堂がゆがみ　コンクリートの小堂はばらばらだ


　　

　銃ネタはやらんといってたが　古いＧＵＮ誌も処分してて

　こんなの　みっけた

　　手が止まるといけないんで　　誘惑をふりきる

  

　ここ　何日か更新しなかったのは　へばっていたんですネ

　　もちろん　今でも　へばってるんですが　今日はいくらかましかな


　　　
　解体業者から　もっと　残存物　整理してくださいよ　　って言われるし

　　神さんは　野放図にモノを増やしていったあんたの　責任だから

　　さっさと　かたずけなさいよ　って　プレッシャーだし


　　外壁はばたばた落ちて　シャッターもろくに固定できないんで

　　昨日の強風は　すげ～怖いのなんのって

　　　まあ　旧店舗には　微妙なものしか残ってないんすけど・・・

　

　

　　実は　ここんとこ　商品じゃなくて　件のダンボールにかかりきり

こんなのが40個ほど


　　中身は全部　本

　　３～４０年ぐらいで　読み貯め　買い貯めたんんが　文庫本だけでも１０００冊ＯＶＥＲ　　ハードカバーがその半分ぐらい

　　自宅に置けなくて　店の倉庫に山積み

　モデルガンと同じで　買うことはあっても　売ることはなかった　つけが

　この　最悪のタイミングで　きちゃったようなわけです。

　　
　　まあ　ワタシが読んでるようなモンですから　ろくなもんじゃない

　　　それでも　手持ちにどうしても残したいのだけ１割ほどよけて

　某出張買取にお願いしたんです。

　　金はいらんから　全部持ってってくれんかって　いうたら
　
　そんなわけには　いかん　ちゅうて　２時間もかけて　選別して　

　持ってってくれたのは　５２０冊ほど

　　　大半は残ってしまいました・・・


　　またまた　どどっと　疲れが・・・・


　でも　気を取り直して　　本日再度詰めなおして　

　　NPO法人セカンドブックアーチ

　　http://www.npo-sba.com/

　　に　送ることにした。

　愛着があるから取ってたんで　神さんなんかは　送料かけるくらいなら捨てたら　なんていうけど　すてらんないよ

　読みついで　くれる人がいたら　うれしいじゃない


　モデルガンなんかだって　引き継いでもらえれば　いいけど　興味のない息子だと　邪魔者あつかいだかんね

　　
　　うちの　Ｃクラス以下の在庫品は　旧店頭に　ダンボールやワゴンで　ご自由におもちください　って　ひまつぶしとかに　提供したし


　　年寄り用のショッピングカート４～５台とか　今は店頭であつかってない　子供のおもちゃ　デッドストック一山は　避難所に　ボランティアを通じて　もってってもらった。


　　このあと　被災した小学校が復興したら　雛人形を　おくろうとおもう

　　まあ　２～３セットだけど


　だって　自宅のなか　もう　品物で　えらいことになってるからね


　　だから　まだ　銃のねたは　やらない


　　　　ヤフオクに出品するぐらいで

　　
　　落札していただいた皆さん　感謝　感謝です

　　

　　　でも　ここんとこ　気力ゲージが低いんで　出品できない

　　　　対応だけで　精一杯だ～

　　

　　


　　



　

  

　オレ　ここまで　いじめられなきゃいけないくらい　

　　　なんか　悪いことしたっけ

　そう　思うしかないような　７日寝入りばなの地震だった

　　　
　　　何とか　町中に少しずつだが、活気がもどり、スーパーや　ガソリンスタンドにも行列しないですむように　なってきたのに

　　　一月前の　本震よりは　小さいのかもしれないが　震度６の余震は　夜間でたちまち停電をひきおこした。

　　体にも心にも　重くのしかかって　そのあとは　ほとんど眠れない

　　　引越し先は大丈夫だったろうか

　　駆けつけて見たい　うちの商品でウィンドウなどに　ダメージがあったらなんて　お詫びすればいいんだろう

　　　

　　　


　　幸い　キャスターつきのディスプレイ台のおかげで　力が逃がされた

　　　　落ちているものも　ほとんどない

　　　　１ｍ以上も動いているところが多い


　　

　　壁面の重い棚がこんなにも動いていた。


　　

　　隣の旧店舗に入ってみると　前回の地震で倒れなかった飾りだなが

　　　ばったり　　まだ　運び出していない大事なものが下敷きに・・・


　　
　　　　　こころが折れそうになる

　　まる一日の停電もあって　昨日は本当につらい日だった


　　　　いろんな　ウワサが飛び交う

　　電力会社の復旧スタッフが　ほとんど沿岸部にいってるから

　　　電気の復旧がかなり　遅れるんじゃないか

　　発電所や変電所にかなり　ダメージがあったらしい


　　　電池を探しに来るヒトも多い


　　幸い　今回は丸一日の停電で済んだ


　　　コレだけの大地震だと　かなりの規模の余震が一年ぐらい続く可能性が大きいという

　　　
　建物にもニンゲンにも　ダメージは蓄積されていく


　　神は　乗り越えられない試練はあたえない　というが

　　　ほんとうなのだろうか


  

　　皆様には　たいへんご心配　いただきましたが

　　ようやく　移転が完了いたしました。

　　　って　言っても　旧店舗の片付けは　まだ　半ば過ぎたくらい

　　これからが　胸突き八丁で　ごみか　資源か　お宝か

　　　　　判別のむずかしいものが　山積みです。

　　　でも　寄りかかってる倒壊店舗の解体が始まって

　　　あと２週間ぐらいで　キレイさっぱりしないといけない。

　　なんせ　整理整頓が苦手で、１５年分の　ＯＯＸＸ　あ～アタマ痛てェ

　　　　

　ちなみに　間借りしてる新店舗はこんなかんじ

　　　

　もう　あやしげな　雰囲気はひとつもございません。

　　

　　
　スペースの関係もさることながら　こんど　大家になる　文具店の店主
が　　銃を並べるのは勘弁してというんで　やむをえない。


　　　店で　グリップの製作やらブルーイング　カスタムなんかもできないんで、いずれ落ち着いたら　自宅の物置改造して工房にできたらいいな。

　　　
　そんなんで　いまのところ　遊びにこられてもな～んも　お見せすることができません。


　　せめて　ブログのほうでとは　思うのですが

　　

　  

　
　毎日　復旧と地震のことばっかり考えてると　気がめいるので

　　　今日は　ギルモアのレッドリーダー　久しぶりにさわった。

　

　　ここのラインが　一番好きで　光量調整ダイアルのべース部分　手間かけてるなあ

　

　オクタゴナルならではの　絶妙な配置

　

　肉抜きされた　リング　ジョ下固定用のネジ穴さえも　かっこいい

　

　　外形　ままなら楽だろうに　強度の限界まで　削り込む


　

　ギルモアのロゴも

　

　箱のセンスも　抜群だ

　　made in japan が　誇らしげに　記載されている。

　　ほんとに　いい仕事してんなあ



　　　でも　デザイナーは　日本人じゃないような気がするけど


　　  

　　今日　震災依頼　連絡の取れなかった宮古市の同業仲間と

　　３週間ぶりに　電話で話すことが出来た。


　宮古でも　海からはわりと遠いし、低地でもないので大丈夫だと思っていたら　
全ての予想を覆して　川を津波が遡り　市街地へ　あふれ出したのだという。

　女所帯なんで　必死に避難して　ようやく水がひいて　店に戻ると

　店内は　ヘドロで埋め尽くされ、　地震で棚から落下した商品は全滅


　　津波といっても　勢いはなかったので、大雨での側溝からの
　逆流のスケールアップ版のようだったらしい。

　　
　　多分　みんな　悪気はないと思うが　被害の大きさと再建の険しさが身に沁みているとき

　様子を見に来たお客さんの　「頑張って　早く元通りになってね」の言葉は　

　励ましよりも　重荷だと　お互いに　うなずきあった。


　　これが　エイプリールフールで　朝おきると　全部　冗談だったんだよ

　って　カミサマが　いってくれないかな

　　ふたり　ほぼ同時に　そんな　話も　でた。

　　
　　

　　　　　明日は　銃の　話が出来るといいな